パパ活はお金に困っている人のお金稼ぎのイメージだけど

お金に困っていない女性もパパ活をやっている!?

 

“援助交際”という言葉が登場したのは1990年代半ばのことです。

援助交際という言葉はその後長く使われたのは周知の通りです。

援助交際に変わって”パパ活”という言葉が登場したのが2015年前後とされているので、”援助交際”の時代は実に20年続いたことになります。

こう書いてしまうと”援助交際 = パパ活”というイメージになりがちです。

確かに、金銭を介した男女のおつきあいという意味合いになるのですが、援助は”お金に困っている”という意味に直結しますが、”パパ活”となると逆に”お金を稼ぐ”という意味に近いイメージです。

また、パパ活にはパパに対する強い依存性があるようにも感じます。

パパ活をする女性のことを”パパ活女子”と呼び、食事やデートを共にします。

当初は、体の関係はないとするのが”パパ活の流儀”であったはずなのですが、いつのまにか体の関係も含めて”パパ活”というようになりました。

体の関係のないパパ活はきれい事過ぎるという声が強かったのも事実です。

実際、「肉体関係はないよ…」という声はパパ活女子からしか聞こえてきませんでしたから、保身の意味もあったかもしれません。

そして、2020年から2021年、そして2022年に入っても新型コロナ感染は収束していません。

減給や失業などの生活苦でパパ活で生計を立てる女性も少なくないという報告もあります。

とはいっても、パパ活をやめられないのは生活苦だけではないようです。

●結婚を前提とした彼氏もいるが…

昼間はOLとして勤めているあやかさん(25歳 仮名)。

あやかさんは3人のパパがいるパパ活女子です。

朝ドラ女優の上白石萌音に似たおぼこい雰囲気の女性。

さらに、結婚を前提としてつきあっている彼氏がいるというのですから驚きです。

資格を得るための入学金欲しさに…。

「コロナ禍は特に影響がないのですが、将来のために手に職をと思って会計士の資格を得るための学校への入学を目指しています。そのための入学金100万円が作りたくてパパ活を始めました。」

いきなりパパ活を始めたわけではなく、その前に交際クラブでも活動をしていたあやかさん。

パパ活は交際クラブからの紹介だったそうです。

会ったその日から、”身なりが垢抜けない”あやかさんにハイブランドの服を新調。

さらにバッグと靴も買いそろえ、美容室でヘアメイクもしてくれたそう。

「自分の力では到底かなうことのない”変身”をさせてくれて感謝しています。」

会ったその日からメロメロになったそうです。

ちなみにそのパパはあやかさんのお父さんと同年代。

「社会的地位も高いのでとても頼りになる存在です。」

●パパなしでは生きていけない

あやかさんは、「もうパパなしでは生きていけない」と言っています。

「パパといると実生活では体験できないような贅沢をさせてもらえます。大人の女性になった気分になるんです。人生経験も豊富なので人間関係の悩みもパパに打ち明ければ、たちどころに的確なアドバイスをもらえるんです。一緒にいると彼氏にはない充実感でいっぱいになるんです」

また、感覚的にはすごく年上の彼氏なんだそうです。

結婚は叶わない…とも思っているそう。

つきあっている彼氏とは結婚を迫られていますが、パパともつながりを終わらせたくない…。

考えても出ない結論は先送りで、今はどうにかしてバレないように今の関係を続けていくことだけを考えているとのこと。

会計士の資格取得は?と聞くと、それはもうどうでもよくなったとか。

「パパからもらったお金をすべて貯金したわけではないのですが、それでも300万円の貯金ができました。当初の目的は軽々クリアしたんです。会計士を養成する学校にも入りましたが、パパから”会計士の仕事は今後役に立たない”と言われました。そんな時間があるなら他の勉強をしたほうがいいとも。言われたら確かにそうだなと思って会計士の専門学校は退学しました。そんなことも真っ先にパパに相談しますし、今では精神的な支柱にもなってるんです。」

●パパが足りていない

どうしてここまでパパに依存してしまうのか。

それには、パパの絶対数が足りていないのだとか。

男女比の偏りが原因という説が根強いのです。

青年の男女数は一貫して男性のほうが多い状況ですが、パパとなると話は別です。

経済力のある男性は当然少なくなってきますし、反対に女性のほうからパパは引く手あまたとなっていて、このあたりのアンバランスさが影響しているのだとか。

そうなると、手に入れたパパを手放したくないという女性の心理があるのでしょう。

2019年のデータになりますが、交際クラブでも大手に入る『ユニバース倶楽部』は男性登録者数が3366人です。

一方の女性は7366人となっています。

これらを考えてみても、多数の女性が少数の男性を奪い合う構図となっているのがわかります。

パパ活に当てはめてみても、パパ側の供給不足が続いているのは間違いないでしょう。

交際クラブは言わば大人の社交場です。

かつて(20年くらい前になりますが)交際クラブに所属していた女性たちのほとんどが容姿端麗でした。

それこそクラスで一番可愛い子レベルの女性が集まっている会員制クラブだったのです。

男性目線では、誰と交際しても外れのない状況といってもいいでしょう。

いわばプロの愛人たちですね。

それがパパ活になると状況は変わってきます。

ごくごく普通の女性がパパとの出会いを求めてパパ活をしているのです。

もちろん容姿などのハードルはあるのですが、交際クラブが華やかな頃と比べると、パパ活は一般女性の誰にでもチャンスがあるといっていいでしょう。

これは、交際クラブだとある程度の審査があったのですが、パパ活にはそもそもそのような審査がありません。

パパ活に立候補しようと思えば誰にでもできてしまうのです。

そうなると、男女比率も圧倒的に女性のほうが多くなってきます。

ただし、パパ活に依存しすぎてしまうと、先が大変そうですが…。