パパ活とは、女性がパパである男性との食事やデートに付き合う対価として、金銭を受け取る活動のことです。
今回はパパ活女子歴の長いA子さんに語ってもらいました。
上品な物腰に加えて、襟付きシャツに黒のスカートスーツといった落ち着いた雰囲気のA子さんです。
パパ活という、人に聞かれてはまずい話をするという気負いはまったく見えませんでした。
最初は交際クラブだった…
「パパ活を始めたのは昨年の夏くらいからです。女性ができるアルバイト的なもので、社会性を磨けるものを探していてたどり着いたのが交際クラブだったんです」
彼女の本業は会社員。
しかし、契約社員で将来が不透明な立場です。
そこで、今の仕事に差し支えない範囲でできる副業を探す中で、パパ活の道へと足を踏み入れたということです。
そのときに、水商売も考えたということですが、未経験でこの年齢からは厳しいと躊躇したのだというのです。
交際クラブを通して月1回から数回のオファーを受けて、男性と会うようになりました。
ほぼ会社帰りなので、服装はというとビジネスファッションとなるのが通例のようです。
最初はレストランやバーで食事や会話を楽しむといった日々でした。
その先となると、相手によっては体の関係を持つこともあるし、互いに気に入れば定期的に会うようになるとのことです。
しかし、どんな関係性でも必ず「お手当」を挟むのがパパ活のルールです。
パパ活は『人生勉強ができる仕事』
A子さんは3つの交際クラブに登録しているそうです。
そのうちの一つのミニイベントにも参加したことがあるといいます。
その場に集まった「パパ活女子」は5人ということでした。
「私と同い年くらいで、同じオフィスにいるような女性ばかりでした。もっと華やかな人がいるのかなと思っていたので安心しました」
そう振り返るA子さん。
パパ活を、ごくごく普通の女性が行う副業として捉えています。
しかも、パパ活によって人生勉強までできるのですから、これを好機としてステップアップしたいと、終始ポジティブに語るのでした。
体の関係に発展するケースも多い
パパ活という言葉が世に出始めたのは、2015年のことです。
もともと、ある交際クラブがインターネットで女性会員を集めるために使い始めたものです。
「婚活」「就活」といった言葉から連想した言葉であるのは言うまでもありません。
女性が気軽に登録できるような言葉を編み出したということですね。
『パパ活』という言葉、それ自体が肉体関係を連想させない明るいイメージだったこともあって、ネットを通じてある意味健全なイメージが広まりました。
パパ活の定義として、「パトロン的な関係で肉体関係は持たない」という意味で捉えられることが多かったのです。
実際に、肉体関係を持たないパパ活のほうが、実際にも多いようです。
しかし、なかには肉体関係に発展するケースも少なくありません。
パパ活をする若い女性の間では、肉体労働からの連想と思われる「ドカタ」という隠語が使われるケースも多く見受けられるのです。
実際に、肉体関係を持ったほうがより報酬が高いということで、一部の女性から始まったことは容易に想像がつきます。
また、男性側からすれば、少なからぬ金銭を提供するのですから、肉体関係を目的とした場合が多いという事情もあるでしょう。
もちろん、肉体関係をもたなくても若い女性と会話をしたい、デートをしたい、とにかく一緒にいられれば…というパパも少なくないことは付け加えておかなければいけません。
それでも、パパ活は、健全な関係…というのは必ずしも実態に即したものではないといっていいでしょう。
実際にA子さんも、取材に対して恋愛経験が少ないと恥じらいを見せた一方で、これまでに4人のパパと体の関係まで至っているということです。
「昭和生まれの男性のがめつさに惹かれます」
今春大学を卒業したばかりのC子さん(23)は、大学時代にパパ活をしていたそうです。
同世代の男性との付き合いについて取材開始直後に尋ねると、こう答えています。
「今どきの男の子って、自分を格好良く見せるのにお金を使わないじゃないですか。私は昭和生まれの男性のがめつさに惹かれますね」
昭和生まれの男性たちが聞いたら小躍りしそうな、パパ活の模範解答のような回答です。
一方で取材が進むうち、別の本音がのぞきました。
会社役員だという50代の既婚者パパとのセックスに話が及んだ時のことです。
「キモッとかクサッとかいう気持ちはある」
「キモッ(気持ち悪い)とかクサッ(臭い)とかいう気持ちはあるけど、シャンパンを3本くらい空けてバカほど(バカになるほど)酔ってやっていました」
本音と建前を使い分け、C子さんはそのパパからデート1回あたり10~20万円のお手当を受け取っていたのだそうです。
パパ活において女性が男性に、あるいは男性が女性に見せる顔が、真実とは限らないということですね。
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